バックエンドエンジニアにおすすめの資格11選!取得のメリットとは?
「バックエンドエンジニアに資格って必要?」
「取るとしたら、どんな資格がおすすめ?」
「バックエンドエンジニアが資格取得するメリットってある?」
このように思ったことはありませんか?
結論、バックエンドエンジニアに資格は必須ではありませんが、取得しておくと多くのメリットがあります。本記事では以下の内容を紹介します。
・バックエンドエンジニアが資格を取得するメリット
・資格取得におすすめの勉強法
バックエンドエンジニアとしてスキルアップしたい人や、バックエンドエンジニアを目指す人は、ぜひご覧ください。
目次 (PRも含まれます)
バックエンドエンジニアとは
バックエンドエンジニアとは、Webサイトやアプリケーションの内部構造を担当するエンジニアです。ユーザーの目に触れないサーバ構築やデータベース設計などの開発業務を担当しています。
バックエンドエンジニアの仕事は、Webサービスの基盤となるきわめて重要な役割を担っており、フロントエンドエンジニアと協力しながら開発を進めることが一般的です。
バックエンドエンジニアには、以下の幅広い知識とスキルが必要とされます。
- サーバーサイドプログラミング
- データベース管理
- セキュリティ対策
Webサービスの発展に伴い、バックエンドエンジニアは IT業界で高い需要に支えられ、有望な将来性を秘めているといえます。
今日ではさまざまな分野でWebサービスが幅広く提供されています。音楽配信アプリやデリバリーサービスをはじめ、あらゆる業界でWebサービスが利用され、バックエンドエンジニアの需要がますます高まっています。
フロントエンドエンジニアとの違い
バックエンドエンジニアとは、ウェブサイトやアプリの裏方を担当する技術者のことです。ユーザーに直接見えない、以下のような仕事を行います。
- サーバーの構築
- データベースの設計
- プログラミング開発
フロントエンドエンジニアは、ユーザーが目にするウェブサイトやアプリの部分を構築する技術者です。
要するに、ユーザーが直接関わる部分を扱うのがフロントエンドエンジニアで、それ以外のサーバー側の処理を担当するのがバックエンドエンジニアです。両者は連携しながら、Webサービスの開発を推進していくことが求められます。
サーバーサイドエンジニアとの違い
一般的に、バックエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアの役割は非常に類似しているため、ほぼ同じ仕事として扱われます。ただし、両者の業務内容には若干の違いがあり、状況に応じて区別して考えることも大切です。
バックエンドエンジニアはサーバーサイドエンジニアの一種といえます。つまり、サーバーサイドエンジニアの業務は広範囲に及び、バックエンドエンジニアはその一部の役割を担っているイメージです。主な仕事の違いは以下のとおりです。
- バックエンドエンジニア:Webアプリ開発
- サーバーサイドエンジニア:サーバーやインフラのシステム開発
完全に同じというわけではありませんが、ほとんどの場合同じ職種として扱われています。就職や転職を希望するなら、どのような業務を行うか確認することをおすすめします。
バックエンドエンジニアにおすすめの資格
バックエンドエンジニアには、プログラミング技術のほかにも、サーバー管理や情報セキュリティなど、幅広い知識が求められます。これらのスキルを効率的に習得するためには、さまざまな資格取得がおすすめです。
バックエンドエンジニアにおすすめの資格には、次のようなものがあります。
- ITパスポート試験(iパス)
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- PHP技術者認定試験
- Linux技術者認定資格(LinuC)
- Ruby技術者認定試験
- CCNA(Cisco Certified Network Associate)
- Python3エンジニア認定基礎試験
- システムアーキテクト試験
- データベーススペシャリスト試験
- Oracle認定Javaプログラマ試験
ここでは、それぞれの資格の詳細について説明します。
ITパスポート試験(iパス)
ITパスポート試験は、基本的なIT知識を確認する試験です。ビジネスの現場で必要となる基礎的なIT知識を証明できるため、バックエンドエンジニアとしてのキャリアを積む上で、まずはこの試験の合格をおすすめします。
未経験からIT業界に挑戦するなら、この資格を取得しておくことをおすすめします。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はIT分野における基本知識をチェックする試験です。エンジニア全般に必要なスキルを証明できます。
この資格は、既存の知識を体系化するだけでなく、新しい知識を吸収する際の基盤ともなる資格です。
資格取得には一定の学習が必要ですが、取得すればスキルの信頼性が高まり、スキルアップにもつながります。エンジニア職を目指す人にとっては、まず習熟しておくべき知識が詰まっている資格です。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の次のステップに位置する資格試験です。基本情報技術者試験と比べると、より専門的な知識が求められる試験となっています。
バックエンドエンジニアとして、サーバーサイドの設計、構築、運用に関する深い知識が必要となります。この試験に合格することで、技術力をアピールできるでしょう。
基本情報技術者試験に合格し、さらなる技術向上を目指すのであれば、おすすめの資格です。
PHP技術者認定試験
PHPはWebアプリ開発の主要なバックエンド言語の1つです。そのPHPの技術的な能力を示すのが、PHP技術者認定試験です。
PHP技術者認定試験の合格は、PHPを使ったWebシステム開発の実践力を示せます。バックエンドエンジニアとしての就職や転職を考えている場合、この試験に合格すればアピールポイントになるでしょう。
PHP技術認定試験は、受験者のスキルレベルや、PHPの主要なバージョンアップに対応して、以下のように区分けされています。
- PHP8技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP7技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP5技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP8技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
- PHP5技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
- PHP技術者認定ウィザード
PHPのスキルを持ちバックエンドエンジニアを目指す人には、経験レベルにかかわらず活用できるこの資格がおすすめです。
Linux技術者認定資格(LinuC)
LinuxはWindowsなどと同じくOSの1つですが、主にバックエンドの開発現場などで使われることが多いです。特に、Linuxサーバーの構築やメンテナンスに関する知識が必要とされます。
LinuCには習熟度に合わせて初級から上級までさまざまな難易度があり、レベルに応じて取得できます。Linuxのスキルが高いバックエンドエンジニアとして評価されるためにも、LinuCの資格取得をおすすめします。
Ruby技術者認定試験
Rubyはバックエンド開発分野で広く使われている人気のプログラミング言語の1つです。そのRubyの技術力を証明できるのが、Ruby技術者認定試験です。
Rubyの開発者認定試験に合格することで、Rubyを使ったWebアプリケーション開発の実践力を証明できます。特に、Rubyの開発言語としての特性理解や、Ruby on Railsフレームワークの活用スキルの習得に役立ちます。
未経験からバックエンドに挑戦する際も、この言語を習得しておけば活躍の幅が広がるかもしれません。
CCNA(Cisco Certified Network Associate)
バックエンドエンジニアには、ネットワークに関する知識も必要とされることがあります。そのため、Ciscoが提供するCCNA資格の取得がおすすめです。
CCNAは、大手ネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズ社が提供する認定資格です。この資格は、ネットワークの設計、構築、運用に関する基礎的な知識を証明するものです。
ウェブシステムの基盤となるネットワークについての理解が深まれば、ネットワークセキュリティなどの高度な知識につなげることが可能です。
Python3エンジニア認定基礎試験
Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基礎知識と技術力を示せる資格です。
Pythonは最近、バックエンド開発の分野でも人気が高まっているプログラミング言語です。バックエンドエンジニアとして、Pythonを使ったWebアプリケーション開発の実践力を持っていることは、就職・転職の際にプラスになるでしょう。
データベース構築やウェブスクレイピングの技術にも活かせるため、汎用性の高い資格の1つだと言えるでしょう。
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験は、システム全体にわたる設計、構築、運用の分野における高度な専門性を示す資格です。
バックエンドエンジニアは主にシステムの基盤部分を担当していますが、この試験に合格することでシステム全体の俯瞰的な理解力を示すことができます。
多種多様な資格の中で、バックエンドエンジニアのキャリアアップに特におすすめできる資格です。
データベーススペシャリスト試験
バックエンドエンジニアにとって、データベースの設計、構築、管理スキルは不可欠です。データベーススペシャリスト試験を受験することで、この分野の知識と能力を習得できます。
データベーススペシャリスト試験では、SQLを使ったデータ操作や最適なデータベース設計の能力を証明できます。
データベースの根幹となる知識を習得し、その実践力を証明したい方には、この資格がおすすめです。
Oracle認定Javaプログラマ試験
Javaはサーバーサイド開発の主要なプログラミング言語の1つとして知られています。Oracleが提供するJava認定試験は、Javaの実力を示せる資格です。
Javaを熟知しているバックエンドエンジニアとしての実力を証明することで、就職や転職の際に有利になるでしょう。この資格試験はBronze、Silver、Goldの3つのレベルに分かれており、初心者から上級者まで受験可能です。
Javaは、Webアプリケーション、モバイルアプリ、ゲームなど、幅広い分野で活用されている言語です。この資格を持っていると、さまざまな分野で評価されるので、今と少し違う現場の開発に携わりたい人にもぴったりの資格です。
バックエンドエンジニアが資格を取得するメリット
バックエンドエンジニアが資格を得ることにより、以下のようなメリットがあると考えられます。
- 自分の実力を証明できる
- スキルや知識の習得に役立つ
- キャリアップにつながる
- 年収アップにつながることもある
それぞれのメリットを紹介します。
自分の実力を証明できる
資格の取得は、バックエンドエンジニアとしての自分の実力を客観的に証明できます。就職や転職活動の際に有利に働き、キャリアアップにも役立つと期待できます。
新しい部署や会社に移った際、公的に認証された資格があれば、自身の実力を周囲にアピールしやすくなります。
スキルや知識の習得に役立つ
資格取得を目指すと、スキルの習得や知識の定着につながります。学習の過程で、バックエンドエンジニアに必要な基礎知識を身につけることが可能です。
仕事以外の知見を獲得できるため、資格取得は自己啓発の機会にもなります。資格勉強の過程で自身の課題が客観的に見えるようになり、それを伸ばしていくことができるはずです。
キャリアップにつながる
バックエンドエンジニアとしての資格は、就職活動や転職の場面で大きな武器となります。経験の浅い若手にとっては、資格の取得が他の求職者との差別化につながるでしょう。
また、企業によっては昇進の要件として資格の取得を求めていることもあり、キャリアアップにつながる可能性があります。
年収アップにつながることもある
企業によっては資格取得者を高く評価し、給与面で優遇されることもあります。
資格取得は評価面談や転職活動などで強みとして活かせます。バックエンドエンジニアの専門性を高めれば、収入アップの機会も広がるかもしれません。
資格を習得するためにおすすめの勉強法
資格の取得には多くの利点がありますが、確実に学習時間を確保することは不可欠です。なかには相当な学習時間を要する資格もあり、働きながら学習を進める際は、効率的な勉強方法を習得することがカギとなります。
資格取得のための勉強方法には、以下のようなものが考えられます。
- 書籍やWebサイトを使って独学する
- オンライン講座を受講する
- プログラミングスクールに通う
- 実務上で学習していく
この章では資格取得のための学習方法について説明します。
書籍やWebサイトを使って独学する
エンジニアに必要な知識と技術を習得するには、書籍やウェブサイトでの自学自習が有効な方法です。
Webサイトを活用すると、最新の情報を簡単に手に入れられるというメリットがあります。書籍とWebサイトを組み合わせて使えば、学習をより効率的に進められます。
しかし、独学では学習意欲を持続するのが課題になることもあるため、コミュニティに参加するなどして学習に取り組むのがおすすめです。
オンライン講座を受講する
オンラインの講座は、時間や場所の制約がなく、自分のペースで学習できるのが大きな魅力です。動画を使うことで、書籍では得られないような実践的なスキルや最新の技術動向を効果的に学べます。
ただし、自己管理を十分に行うことが欠かせません。学習を計画的に進めていくことが肝心となります。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールに通うことで、体系的に知識とテクニックを身につけることができます。
スクールでは実務経験が豊富な現役のエンジニアが講師を務め、実践的なカリキュラムが期待できます。また、目標を共有する仲間と切磋琢磨しながら学習を進められるのも大きなメリットです。
教室で授業が行われるなら、わからないことがあれば講師やクラスメイトにすぐ尋ねたり、意見交換できたりするのが大きな利点です。
ただし、スクールに通うには一定の費用がかかってしまうので、学習期間や講座内容など、自分に合ったスクールを丁寧に見極める必要があります。
実務上で学習していく
エンジニアとしての仕事を行いつつ、並行して学習を進めることには大きなメリットがあります。実践の場である職場で学びを深められ、書籍やオンラインコースだけでは身につけられない経験値を蓄えられます。
しかし、仕事と学習を両立させるのは容易ではありません。
残業を最小限に抑え、学習時間を計画的に確保することが重要です。
資格を取ってバックエンドエンジニアとしてスキルアップしよう
バックエンドエンジニアには、サーバー構築やデータベース設計、セキュリティ対策など、幅広い知識が求められます。そのため、IT関連の基本的な資格をはじめ、プログラミング言語やネットワーク、データベースなどの専門資格の取得が重要です。
資格取得のメリットとしては以下が挙げられます。
- 自身の実力を証明できる
- スキルアップにつながる
- キャリアアップや年収アップにつながる
効率的な学習方法を活用して、着実に資格取得を目指すことが、バックエンドエンジニアとしての成長につながるでしょう。
IT業界で高い需要があるバックエンドエンジニアを目指す人は、この記事を参考に自身に合った資格取得の学習に取り組んでみてください。